201811/10

映画ファン必見。数々の名作映画の舞台になったNYCのグランド・セントラル駅へ [海外旅行 ニューヨーク]

映画によく登場するメイン・コンコース

映画によく登場するメイン・コンコース

先日(2018年9月7日)、ポール・マッカートニーがニューヨークのグランド・セントラル駅構内で行ったライブがストリーミング配信され、話題になりました。20世紀初頭に完成したこのクラシックな駅舎は、ニューヨークのランドマークといえます。見ればすぐそこがニューヨークだとわかるのですから。この駅は数え切れないほどの映画に登場しているので、映画マニアの私としてはニューヨークに着いたらまず行ってみたい場所のひとつでした。利用客にとってはただの駅でも、映画好きには“一生モノ”の場所になるところです。今回は、そのグランド・セントラル駅を紹介しましょう。

 

ニューヨークの玄関口となる駅

グランド・セントラル駅があるのは、マンハッタンのミッドタウン、パークアベニューと42丁目が交差するあたり。まさにマンハッタンのど真ん中で、ブロードウェイやタイムズスクエア、クライスラービルなども歩いてすぐです。現在の駅舎は、1913年に古典主義のボザール様式で建築されたもの。ターミナル駅なので、地下に発着している3つの路線がここから郊外や他州に延びています。ニューヨークの重要な通勤・通学路線ですね。そのため朝夕のラッシュ時は混み合いますが、日本ほどではありません。

時代を感じる南の正面ファサード。上の陸橋は、映画『アベンジャーズ』のクライマックスとなった場所

時代を感じる南の正面ファサード。上の陸橋は、映画『アベンジャーズ』のクライマックスとなった場所

印象的な正面ファサード

駅舎の建物は、床は大理石、凝った装飾と、当時の贅を尽くしたものになっています。南側の正面ファサードは、4メートルという大きさの時計をミネルヴァ、ヘラクレス、マーキュリーの三体のギリシア神話の像が囲み、2階から道路を越えて陸橋が延びています。この正面ファサードが映ると、アメリカ人は「あ、ニューヨーク」とわかるようです。映画にもよく登場しますが、最近では、2012年の『アベンジャーズ』で、クライマックスの「アベンジャーズ・アッセンブル!」のシーンがこの前で行われました。

メイン・コンコースの端にある、アップルストア

メイン・コンコースの端にある、アップルストア

映画に登場するメイン・コンコース

駅の中で一番よく登場するのが、人々が行き交うメイン・コンコースです。東西87メートル、南北37メートル、高さ38メートルというこの空間に、チケットブースや売店、レストランなどがあります。とくに目を引くのは、中央にある屋根に時計が乗った円形のインフォメーションブースでしょう。

私がグランド・セントラル駅に行ってみたいと思った映画が、1991年のテリー・ギリアム監督作品『フィッシャー・キング』です。ある悲劇から精神を病んだ浮浪者バリー(ロビン・ウィリアムズ)。彼がここで思いを寄せる女性が目の前を通り過ぎると、インフォメーションブースの時計が光り輝き出し、通行する通勤客たちが優雅にワルツを踊り出します。バリーの幻想ですが、これは映画史上屈指の名シーンでしょう。

2011年のリメイク版のほうの『ミスター・アーサー』では、主人公で金持ちのアーサーが、好きな女性のためにこのコンコースを借り切って食事をするというシーンがあります。

ほかにも主人公がこのコンコースを追われるハラハラシーンは、サスペンス映画によく出てきます(『北北西に進路を取れ』『カリートの道』)。隕石が建物を突き破ってここを破壊してしまう(もちろんセットですが)のは1998年の『アルマゲドン』です。『メン・イン・ブラック2』で、宇宙人たちが住んでいた駅のロッカーも、どこかにあるかもしれませんね。

 

由緒あるオイスターバー

地下のダイニング・コンコースには、1913年開業という歴史あるレストラン「オイスターバー」があります。一人でも気軽に入れるカウンター席と赤いチェックのテーブルクロスが敷かれたテーブル席があり、20種ほどあるカキは1個2ドルぐらいから。クラムチャウダーやフライドオイスターも人気ですよ。もちろんこのオイスターバーも、『ガール・オン・ザ・トレイン』や『恋におちて』などの映画にも登場します。「ニューヨークまで行けない!」という方には、日本の品川駅構内に2号店があるので、そちらを利用してみてはいかがでしょうか。

 

いかがでしたか? 私が初めてこの駅を訪れたのは1985年ですが、約30年ぶりに訪れたときでも、クラシックなたたずまいは少しも変わっていませんでした。今ではメイン・コンコースの一角にアップルストアがありますが、全体の雰囲気を損なうことなく、「レトロフューチャー」の映画のセットのように感じました。“一生モノの旅”というと大げさなら、“一生モノの場所”というものが、あっていいでしょうか。このグランド・セントラル駅は、私にとってはそんな場所のひとつなのです。

 

[ DATA ]

公式サイト( www.grandcentralterminal.com/ )
アップルストア( www.apple.com/retail/grandcentral )
オイスターバー( www.oysterbarny.com )
グランド・セントラル・オイスター・バー&レストラン品川店( oysterbartokyo.com )

グランド・セントラル駅が登場する映画の一部:
アイ・アム・レジェンド、アベンジャーズ、アルマゲドン、ガール・オン・ザ・トレイン、カリートの道、クローバーフィールド、恋におちて、スーパーマン、ステイ・フレンズ、トレイン・ミッション、9デイズ、フィッシャー・キング、北北西に進路を取れ、マダガスカル、ミスター・アーサー(2011年版)、ミッドナイト・ラン、メン・イン・ブラック2など

前原 利行

日々、自分の興味があるものを追いかけています。音楽、映画、アート、歴史、そしてまだ見ぬ世界の風景や文化…。心に刻まれた一生モノの経験が、自分の最大の財産でしょうか。これからも、まだ知らない出会いを探していきたいと思っています。

前原 利行
この記事を書いた人

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