201902/21

一度行ったら、一生通いたくなる街・台北 「街歩きの楽しい都市」ナンバーワンの理由

人々の温かな日常に触れられる、台北の街角

台湾は日本人に人気の行き先。すでにリピーターとなり、お気に入りの店やエリアがいくつもある…そんな方がたくさんいることでしょう。だからこそ「行ったことがない」という人に会うと、「なんで?」とその良さを力説したくなる私ですが…じつは台湾に行き始めたのはここ10年ほど。一度行ったらたちまち夢中になりました。特に台北は、街歩きが魅力的な都市としては世界有数ではないでしょうか。まだまだ経験不足ではありますが、台湾ファンの一人として、「台北が街歩きに最強」なその理由をまとめてみたいと思います。

とりあえず、にぎやかでないと!

まず店が多い。そして地元の人が多い。これは楽しい街歩きに不可欠の要素です。歩いても歩いても、こんなに店が立ち並ぶ町があるでしょうか。初めて台北を訪れたとき、ガイドブックの地図上で何も描かれていない場所に行っても、そこにお店がズラリと並んでいるのを見て驚きました。商店街を見かけたら歩かないと気がすまない私は、あっちへ行かなければ、こっちも…と大忙しです。

提灯が飾られた、風情ある路地

そんな庶民的な商店街を中心に飲食店の数もハンパなく、食の楽しみがいっぱい。おいしいものには事欠きませんし、ドリンクスタンドの充実にも目を見張ります。代表的な台湾グルメ以外にも、自分でおかずをチョイスできるお弁当屋さんも気になるし、日本でいう洋食屋さんやステーキ店なども「台湾ではどうだろうか」といちいち入ってみたくなります。私はパンが好きなので、ベーカリーも必ずチェック。日本にありそうでない、工夫を凝らしたおいしい菓子パンは素通りできません。

歩きながら、美しいディスプレイに見惚れることも

散策が止まらない、エンドレスな町

暗くなればあちこちで夜市が開かれていて、毎晩お祭りのようです。また西門界隈は22~23時ごろまで、飲食店はもちろんファッションのお店も開いていてにぎやか。朝から夜までくまなく街歩きができる都市は、そうそうありません。際限なく店はあるわ、いつまでも開いているわ、まさにエンドレス。歩き疲れてヘトヘトなのに、街歩きが止まらず、宿に帰るのはいつも遅くなってしまいます。

しかもすごいのは、治安がいいことです。海外ではスリや詐欺師など、街角には観光客を狙った専門の犯罪者がいそうなものですが、そういう人が日本並みにいません。おつりのごまかしもなし。だからユルユルで旅ができます。ほかの国だと安全面を考えて、または店が閉まるという理由で、夜はホテルにいることが多いのですが、ここでは出ずっぱりとなります。歩いていて私が注意すべきと思ったのは、曲がる車が歩行者優先ではなく、車優先でグイグイ来ることが多い、そのくらいです。

色とりどりの看板に、たくさんのバイクが台北らしい

快適に歩けて、気軽に休める

気分を変えてモールやデパートに行けば、近代的な空間でショッピングができ、一流品を見ることもできます。さらに台北には巨大な地下街があり、地下だけでも本気で見れば1日がかり。地下なので、雨の日だって快適です。雨といえば、商店街の歩道に沿って屋根がついていることが多いのも、台湾の特徴。外にいたって傘なしで歩けてしまうから助かります。

そして素晴らしいのはお店の前などにベンチが置いてあり、無料で座れる椅子が多いこと。いちいちカフェに入らずとも気軽にひと休みできるのは、街歩きでかなりの高ポイントですね。コンビニでも休憩スペースがあるのが当たり前。またカフェに入ると、持ち込みのパンやお菓子などを食べている人がたまにいます。それでも何もとがめられない、おおらかなところも魅力です。

台北で大きく移動したいときは、地下鉄が便利。路線はわかりやすく、料金も安いです。また、台北地下鉄のトイレは頻繁に掃除されていてきれいです。駅にトイレがあると思うと、安心して1日出歩いていられます。さらに私はまだまだ乗りこなせていませんが、バス路線もかなり発達しているので細かく移動できます。

屋根つき歩道あり、地下街ありで、雨の日でも街歩きが快適!

安心感と異国情緒の共存

それから台湾は日本人にとって、ある程度文字が理解できるのがいいですね。漢字なので地名は覚えやすいし、看板を見て意味がわかることも多いですから。漢字はあちらが発祥なのに、「これをこう書くのか」と、思わず感心したり、ツボに入ってクスッとしたりすることも。飲食店ではメニューを見て内容を想像できたり、お店の人と筆談で意思疎通できたり。街歩きもますます充実しますね。

人に目を向けてみれば、現地の方たちは日本人観光客に慣れており、とても親切。異国へ行って、ここまで気楽に過ごせることはなかなかないでしょう。海外にいるとは思えないような安心感がありながら、街は日本とは違います。漢字だらけのカラフルな看板がびっしり並び、趣のある古い街並みも多く残っていて独特。目ではなじみのある文字も、聞くとまったくわからない中国語…。異国情緒あふれ、旅ごころが盛り上がります。こうした「安心感と異国情緒の共存」こそ、台北の大きな魅力ではないでしょうか。

看板の意味がわかるとニンマリ、うれしくなります

「私には台北がある」という支え

また、街といえばファッション。台北は欧米と違って、日本レベルの微妙なおしゃれが通じる、世界でも稀有な場所ではないかと思います。日本のファッション雑誌が普通に浸透しているので、世界的なモードとは別の、東京の流行(カジュアルからフェミニン、コンサバまで)がそのまま理解され評価されます。日本で「これが今おしゃれ」という服を、海外で着ると誰もわかってくれない、むしろ浮いている…そんな経験をした方なら、この違いがわかると思います。

おしゃれが楽しいそんな台北は1年中温暖で、真冬に訪れてもそんなに寒くありません。気候の良さは楽しい街歩きの大切な条件ですよね。近いから休みが短期間でも行きやすくて、もちろん時差ボケなし。たくさんの航空会社の路線があり、航空券も驚くほどお手ごろです。こんなにいいことずくめの行き先がほかにあるでしょうか。

 

街歩きの魅力が、これでもかというくらいそろった台北。いつでも気軽に行けて、何度行っても飽きず、ホッとでき、新しい発見がある。だから人気の町なのでしょう。私にとっては、手軽で確実なこころの避難所。「あそこに行けば大丈夫」という、お守りのような“一生モノの旅先”なのです。

 

Chiri

人知れず旅に出て、ひっそり帰ってくるソロトラベラー。地元の人でにぎわう街をウロウロするのが何より好き。世界のどこかからひそかに持ち帰った一生モノの感動、驚き、学び、気づき…そんなあれこれを、ここに打ち明けさせてください。

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