201901/22

2019年ゴールデンウィーク海外旅行のプロがおすすめする海外渡航先5選!

4月27日から5月6日まで最大で10連休になると発表されている2019年のGW(ゴールデンウィーク)。これは今まで長い休みが取れなく、遠出をあきらめていた人にとっては大きな朗報では? そこで今回、“一生モノ”編集部(海外旅行ライター)が2019年GW(ゴールデンウィーク)の海外渡航先のおすすめ5か所を厳選しました。あなたの旅のプランの参考にしてみてください。

音楽好きにはたまらない! ニューオーリンズ・ジャズ&ヘリテージフェスティバル(アメリカ)

フェスのメインステージ。トリには大物アーティストが出演する(ニューオーリンズ)

フェスのメインステージ。トリには大物アーティストが出演する(ニューオーリンズ)

日本のGW(ゴールデンウィーク)時期に重なり、アメリカで毎年開かれている音楽フェスが、ニューオーリンズ・ジャズ&ヘリテージフェスティバルです。アメリカ南部、ルイジアナ州のニューオーリンズはジャズの発祥の地であり、アメリカのルーツミュージックが盛んな音楽の街です。このフェスは、名前にこそ「ジャズ」がついてはいるものの、そのジャンルはロック、R&B、ソウル、ブルース、カントリー、ヒップホップ、ゴスペル、ケイジャン、マーチングバンドなど多岐にわたり、アメリカの豊かな音楽地図を知るには最高の音楽フェスです。

2019年は4月27日(木)〜28日(日)と5月2日(木)〜5月5日(日)の合計8日間開催。今期の一番の目玉は、5月2日に登場するザ・ローリング・ストーンズ。他の日のヘッドライナーには、デイブ・マシューズ・バンド、ケイティ・ペリー、サンタナ、ヴァン・モリスン、ダイアナ・ロス、アース・ウインド&ファイヤーなどの出演が決まっています。音楽好きには、まさに“一生モノの体験”となるフェスでしょう。

[DATA] 
公式HP:http://www.nojazzfest.com
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轟音をあげて流れ落ちる水量が圧倒的。南米屈指のパワースポット、イグアスの滝(ブラジル/アルゼンチン)

ブラジル側の展望台は滝の間近まで行ける(イグアスの滝)

ブラジル側の展望台は滝の間近まで行ける(イグアスの滝)

スケールの大きい大自然が堪能できる南米ですが、なかでもダイナミックな景観を堪能できるのが、世界三大瀑布のひとつ、イグアスの滝です。その大自然の迫力は本当にすさまじいもので、正に“死ぬまでに見たい絶景”の代表でしょう。

ブラジルとアルゼンチンの国境にあるイグアスの滝は、約4kmの間にある大小250以上の滝の総称です。なかでも「悪魔の喉笛」と名付けられた一番奥の大滝が有名です。最寄りの町として、ブラジル側はフォス・ド・イグアス、アルゼンチン側はプエルト・イグアスで、両方からアプローチできます。

ブラジル側は、園内バスを利用して滝の間近まで簡単に行けるのがポイント。一方、大小無数の滝があるアルゼンチン側は、いくつもの滝を結ぶ遊歩道が充実しています。また、ボートで滝壺に突っ込むというツアーも人気です。それぞれに長所があるので、国境を行き来して両方から眺めることをおすすめします。きっと自然の大きなパワーが得られますよ。

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イグアス国立公園(アルゼンチン):https://iguazuargentina.com/en/
イグアス・ジャングル社(ボートツアー):http://www.iguazujungle.com/
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大航海時代の名残りを感じる、ヨーロッパ最西端の首都リスボン(ポルトガル)

サン・ジョルジュ城の高台から見る旧市街とテージョ川(リスボン)

サン・ジョルジュ城の高台から見る旧市街とテージョ川(リスボン)

長い休みが取れるのなら、直行便が飛んでいない国へ行ってみるのはどうでしょう? 編集部がGW(ゴールデンウィーク)におすすめするヨーロッパの都市は、ポルトガルの首都リスボンです。日本ではいまひとつマイナーかもしれませんが、欧米では人気の観光都市ですよ。

リスボンの街の魅力は、ヨーロッパの他の首都のように騒々しくないこと。街の雰囲気は落ち着いており、歩いていて心が安らぎます。市街には世界遺産のベレンの塔とジェロニモス修道院などの見どころもありますが、洗濯物がはためく庶民的なアルファマ地区、古い町並みを走るレトロな市電など、何気ない街歩きが楽しいのです。また、海の幸に恵まれたポルトガル料理は日本人の口に合います。もちろんポルトガルワインも一緒に飲んでみたいですね。

世界遺産のシントラやヨーロッパ最西端のロカ岬などはリスボンから日帰りもできます。また、ポルトガルはそれほど大きい国ではないので、10連休を目いっぱい使って足を延ばし他の街にも行くのもおすすめですよ。

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ポルトガル政府観光局:https://www.visitportugal.com/ja
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熱帯雨林を流れる世界最大の川・アマゾンを楽しむ(ブラジル)

ジャングルツアーでは小さな小舟で支流に入り、野生動物を探す(アマゾン川)

ジャングルツアーでは小さな小舟で支流に入り、野生動物を探す(アマゾン川)

世界最大・最長の川アマゾン。その流域には数カ国にわたる広大な熱帯雨林が広がっています。この大河をいつかは見てみたいという方もいるでしょう。そこでこのGWは10連休を利用し、そのアマゾンに行ってみるのはいかがでしょうか?

観光の拠点となるのはブラジルのマナウスの町。ここはアマゾン川の本流と支流のネグロ川が合流する場所で、川の中央では2つの川の色が数kmに渡って交わらずに流れている様がよくわかります。アマゾンの大自然を満喫できるよう近郊には快適なジャングルリゾートがいくつもあり、滞在しながらボートクルーズや自然観察ハイクなどのプログラムに参加できます。市内の旅行会社でも、日帰りから2〜3泊の熱帯雨林ツアーを催行しており、ピンクカワイルカと泳いだり、ピラニア釣りをしたりも楽しめますよ。

ブラジルだけでなく、上流となるペルーやボリビア側からもアマゾンツアーが出ているので、リマやウユニ塩湖などと組み合わせる旅もいいかもしれませんね。

 

ヨーロッパとアジアが交差する都市・イスタンブール(トルコ)

人々でにぎわう旧市街の埠頭。橋の奥に見えるのは新市街(イスタンブール)

人々でにぎわう旧市街の埠頭。橋の奥に見えるのは新市街(イスタンブール)

紀元330年に「第二のローマ」としてローマ帝国の都に遷都されて以来、ビザンツ帝国、オスマン帝国と1600年近くにわたり大帝国の首都だったイスタンブール。トルコの首都がアンカラに移った現在でも、人口一千万を超えるトルコ最大の都市には変わりません。

イスタンブールは黒海と地中海をつなぐボスポラス海峡を境に、ヨーロッパ側とアジア側に市域が分かれています。そのため「東西文化の交差点」とも言われています。長い歴史と文化があるので見どころは数多く、一週間いても足りないでしょう。世界遺産の旧市街には、ローマ時代に建てられた教会アヤ・ソフィア、オスマン皇帝の居城のトプカプ宮殿、古代の貯水場跡の地下宮殿、青いタイルが美しいブルーモスク、そして屋根付き市場のグランドバザールなどの見どころがあります。

ほかにも歴史好きには、イスタンブール考古学博物館と古来よりの武具が揃う軍事博物館が必見です。クルーズ船に乗ってのボスポラス海峡観光も忘れがたい思い出になると思います。また、坂道が多いイスタンブールの下町歩きもなかなか楽しいですよ。この時期は天気もいいので、イスタンブール滞在はすばらしい旅になるでしょう。

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トルコ政府観光局(日本):http://www.tourismturkey.jp/
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「10連休」と何かと話題が先行している2019年のGW(ゴールデンウィーク)。やはり海外へ出かけたい人が多く、ツアーや航空券の申し込みも例年以上といいます。確かになかなか仕事が休めない人には、リフレッシュするにはいいチャンスかもしれません。そしてそんなきっかけで行った旅が、あなたの“一生モノの旅”になるかもしれませんよ。

一生モノ 編集部

一生モノを探して、日々奮闘中です。実際に足を運び、取材、体験することで、皆さまが一生モノを見つけるお手伝いをしたいと思います。こんなコンテンツや情報が欲しいなどのご要望やご意見、お待ちしております。お気軽にお問い合わせください!

一生モノ 編集部
この記事を書いた人

この記事を書いた人一生モノ 編集部

201811/04

白い砂丘の合間に1年に1度現れるラグーン ブラジルのレンソイス国立公園へ [海外旅行 ブラジル]

目の前に素晴らしい絶景が広がる。ただしラグーンが現れるのは3か月間の限定だ。

目の前に素晴らしい絶景が広がる。ただしラグーンが現れるのは3か月間の限定だ。

世界を旅していると、忘れられない景色に出会うことがあります。個人的な思い出と合わさり強い印象を残す場合もありますが、なかには誰が見ても素晴らしい景色もあります。今回紹介するのはその後者、ブラジルのレンソイス国立公園です。地平線まで続く白い砂丘。その合間にある青いラグーン。その色のコントラストが生む風景は、私にとって忘れがたいものです。しかし誰にとっても、これを目にすれば、“一生モノ”の絶景になるはずです。

白い砂丘が続くブラジルの絶景

ブラジル北東部、大西洋の海岸近くにある小さな町バヘリーニャス。その郊外に広がる大砂丘がレンソイス・マラニャンセス国立公園(以下「レンソイス」)です。この大砂丘を多くの人が「死ぬまでに見たい絶景」にあげる理由は、そのまばゆいばかりの白さでしょう。ふつう砂漠の砂丘は茶色ですが、ここにある砂丘は真っ白。なぜかというと、砂粒がすべて石英からできているからです。強風が吹くこの地域では、川によって流されてきた土砂のうち軽い部分が吹き飛ばされ、その後に重い石英の粒だけが残ったのです。

砂丘は一年中見られますが、砂丘の合間にできる水溜りのラグーンはほぼ7〜9月の間しか見られません。このラグーンは雨季に降った雨が砂丘に浸透し、地表に湧き出てきたのです。ただし雨季が終わると干上がってしまうので、見られるのは3か月ほどの間。それが見たいがために、私はこの期間にツアーが発着する町バヘリーニャスを目指しました。

サンセットもすばらしい絶景。刻一刻と変わる色と影に目を奪われる

サンセットもすばらしい絶景。刻一刻と変わる色と影に目を奪われる

ツアーに参加し、憧れの大砂丘へ

現地発ツアーは何種類かあり、私はそのうちの3つに参加しましたが、一番のオススメは人気の「大レンソイス・サンセットツアー」です。このツアーは午後2時過ぎに町を四輪駆動のトラックに乗って出発。砂丘に3時半ごろに到着し、サンセットを見た後、7時半ごろに町に戻るという内容です。3つのツアーのうち一番遠くまで視界が開け、砂丘を見渡せるのがこのツアーでした。

私が訪れたのは8月上旬。ちょうど砂丘のあちこちにラグーンができており、私を含めツアー客は服の下に水着を着て来ていました。到着した駐車場の目の前には大きな砂丘が壁のようにそびえており、まだ景色は見えません。公園内の砂丘は自然保護から土足禁止なので、車の中に靴を脱いで砂丘に登ります。裸足で砂の上は熱いかなと思いましたが、白い砂は反射率が高いのでほとんど暑さは感じませんでした。

ラグーンの水はプールぐらいの冷たさだが、日向が暑いのでちょうど気持ちいい。

ラグーンの水はプールぐらいの冷たさだが、日向が暑いのでちょうど気持ちいい。

絶景を目で楽しみ、ラグーンの水に浸かる

砂丘の上に立つと視界が開け、想像以上の素晴らしい絶景が目の前に広がっていました。真っ白な砂丘が、文字通り地平線の向こうまで続いています。この景色に観光客たちが歓声をあげました。白い砂丘の谷間に青いラグーンも見えます。写真でもすばらしいと思っていましたが、目の前のスケール感はそれ以上です。

砂丘を降りていき、グループごとに別々のラグーンに案内されます。水温はあまり高くはありませんが、砂の上は照り返しが暑いので、中に入ると気持ちがいいくらい。水の透明度は抜群です。水深も大人が立って胸あたりとちょうどいい深さです。ここから自由時間になり、周囲を散歩するもの、高台に上がって景色を見るものなど、日没まで思い思いの時間を過ごしました。

 

砂丘に沈むサンセットを堪能

5時を回ったころ、ガイドが声をかけてきて、サンセットポイントに移動しました。他のツアー旅行者たちも“展望台”と呼ばれる砂丘の上に集まってきます。刻一刻と夕日が砂丘を染めていき、空の色を変えていきます。みな、目の前の風景に心を奪われ、言葉少なになっていきました。やがて太陽が地平線にふれると、急に周囲の彩度が落ちていきます。太陽が姿を消しました。するとみな魔法が解けたように口を開いて話し出し、そしておもむろに砂丘を降り始めました。私もその絶景を心に焼き付け、帰路につきました。

 

30年近く世界各地を旅し、素晴らしい景色をたくさん見ている私ですが、それでもこのレンソイス国立公園は自分にまだまだ見ていない絶景があることを教えてくれます。地球の反対側にあるブラジルなので、気軽に行くというわけには行かないでしょう。しかし、もし行くチャンスがあったら、迷わず行ってみてください。そこには“一生モノ”の、絶景中の絶景があるのですから。

 

[ DATA ]

アクセス:
基点となる町は、マラニョン州の州都サン・ルイス。ここまではサンパウロやリオ・デジャネイロなどブラジル各都市からの飛行機を利用。サン・ルイスからツアーが発着する町バヘリーニャスまでは、車やバスで約5時間。便利なのはホテルでピックアップしてくれるツーリストバスで、これは宿泊ホテルで申し込むことができる。

ツアー:
個人で国立公園を訪れることはできないので、砂丘へはツアーで行くことになります。いくつもの現地旅行会社がありますが、ツアーの内容はほぼ同じ。おすすめは紹介した「大レンソイス・サンセットツアー」。砂丘には日陰がなく、照りかえしも強いので、サングラス、日焼け止め、帽子、長袖シャツ、砂から荷物を守る袋などは必携。砂が入るのでカメラは防水カメラが便利でしょう。

一生モノ 編集部

一生モノを探して、日々奮闘中です。実際に足を運び、取材、体験することで、皆さまが一生モノを見つけるお手伝いをしたいと思います。こんなコンテンツや情報が欲しいなどのご要望やご意見、お待ちしております。お気軽にお問い合わせください!

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この記事を書いた人

この記事を書いた人一生モノ 編集部

201810/28

南米イグアスの滝で、ボートごと滝に打たれる!ここでしか体験できない、一生モノのボートツアー [海外旅行 ブラジル]

滝の水がボートに降り注ぐと、目を開けていられなくなります

滝の水がボートに降り注ぐと、目を開けていられなくなります

長年にわたり世界各地を旅していますが、一番興奮するのはやはり初めて行った場所や、そこでした初めての体験です。今回ご紹介するのは、そんな“体験”のひとつ。南米にある大瀑布イグアスの滝にボートごと突っ込み、滝に打たれるというツアーです。3か月ほどの私の南米の旅の中でも、これは強烈で忘れられない体験のひとつでした。遠くて行くのが難しい南米ですが、行く機会があったらぜひチャレンジしてください。

ブラジル側から見た「悪魔の喉笛」。増水期にはもっと水量が増えます

ブラジル側から見た「悪魔の喉笛」。増水期にはもっと水量が増えます

世界最大級の滝、イグアス

南米、ブラジルとアルゼンチンの国境地帯にある、世界最大級の滝、イグアス。北米のナイアガラの滝、アフリカのヴィクトリアの滝と並ぶ「世界三大瀑布」のひとつですが、水量では他の2つを上回る世界最大級の滝です。滝はひとつではなく、幅4kmほどの間に最大落差80m、大小275と言われる滝があります。なかでもイグアスの滝の代名詞ともいえるのが、一番奥にある「悪魔の喉笛」と呼ばれる大滝でしょう。映画『ミッション』の冒頭に登場したことでも知られている滝です。イグアスの滝は、もちろんその景観が素晴らしいですが、それだけなら私にとっては「やはり迫力があった」ほどの印象ですんでいたかもしれません。それが変わったのは、現地であるツアーに参加したからでした。

アルゼンチン側は滝のすぐ側まで行けるので、迫力十分

アルゼンチン側は滝のすぐ側まで行けるので、迫力十分

アルゼンチン側の滝へ

ブラジル側の滝の観光をすませ、翌日、私は国境を越えてアルゼンチンに移動しました。多くの滝からなるイグアスですが、滝の8割はアルゼンチン側にあります。向かいに滝が見え眺めがよいブラジル側に対し、アルゼンチン側は滝の真横まで行けるので迫力が楽しめます。もしどちらかしか行く時間がなければ、私はアルゼンチン側がおすすめです。その理由は、ブラジル側はバスですぐに一番奥まで行けてしまうので、いまひとつ秘境感が薄いんですよね。アルゼンチン側は、遊歩道をしばらく歩かないと視界が開けないという“じらし”があり、否が応でも気分が高まっていくのがいいのです。

滝の大きさとボートを見比べてみると、かなりスリリング

滝の大きさとボートを見比べてみると、かなりスリリング

現地発のボートツアーに申し込む

私が参加したのは、アルゼンチン側でイグアス・ジャングル社が催行している「アベントゥラ・ナウティカ Aventura Nautica」というツアーです。これは約20分のボートツアーと、40分程度の4WDトラックによるジャングルツアーがセットになった2時間あまりの現地発ツアー。ジャングルツアーはともかく、“ボートごと滝に打たれる”ツアーは今まで聞いたことがありませんでした。ツアーはだいたい20〜30分おきに催行され、申し込みは市内の旅行会社、あるいは国立公園入り口にあるイグアス・ジャングル社のオフィスでできます。

ライフジャケットを着て、ボートに乗り込む

ライフジャケットを着て、ボートに乗り込む

ジャングルツアーの後、いよいよ乗船

朝、イグアスの滝行きのバスが出るバスターミナルの旅行会社でツアーを申し込み、そのまま国立公園へと向かいました。午前中はたっぷりイグアスの滝を観光し、ランチの後、いよいよツアーの集合場所に向かいます。最初は、4WDトラックの荷台に造られた座席に乗ってのジャングルツアー。ガイドさんが英語かスペイン語で熱帯雨林の植生についてなどを説明。この時点では、まだみなさん余裕あって穏やかです(笑)。そのあと、船着場へと向かいます。滝の水を頭から浴びるのでポンチョを販売していましたが、どのみちかなり濡れるので、みなさん服の下に水着を着たり、着替えを持ってきていました。あとは体を拭くタオルと、サンダルは必携ですね。

乗船前に、防水袋を渡されるので、スマホなど濡れては困るものはそこに入れて袋の口をぎゅっと締めます。カメラは防水対応のものを用意しましょう。ライフジャケットをつけて25人乗りほどのボートに乗り込みます。スリルを味わいたい方は、端か前の方へ。簡単な説明があり、いよいよ出発です!

川面から見る滝は大きく見え、迫力あり!

川面から見る滝は大きく見え、迫力あり!

轟音を上げる滝が目の前に近づく

轟音を上げる滝が目の前に近づく

最初の滝へ突入!

ボートが滝に突っ込むのは2箇所。まずは乗り場から上流へ。ボートは川面を若干跳ねながら、かなり速いスピードで進んでいきます。思わず声を上げる乗客もおり、否が応でも気分は高まっていきます。川面の高さから流れ落ちる滝の数々を見つつ、最初の滝に到着しました。ここでボートは一旦停止し、突入するタイミングを計ります。それまでのスピード感から一転しての静止なので、次への緊張感が高まります。そしておもむろに滝へ突入。たちまち目の前が水流で真っ白になり、ボートのあちこちで歓声とも悲鳴ともつかない声が上がります。水圧が強く、顔に滝の水がかかってくるので、顔を上げ続けることは不可能でした。

滝の水がボートを打つ瞬間

滝の水がボートを打つ瞬間

びしょ濡れになる高揚感

滝に打たれていたのは、10秒もなかったかもしれません。ボートはするするとバックし、滝から抜け出します。乗客はみなびしょびしょです。そしてずぶ濡れになったお互いの顔を見て、笑みを浮かべています。滝の水は冷たくはなく、ちょうどいいぐらいの水温でした。しかしほっとしたのもつかの間、すぐに2回目の突入をしました。

興奮冷めやらぬ中、ボートはその後、来た川を下って別の滝を目指しました。さっきまでは汗をかくぐらい暑かったはずですが、体に風が当たると急に体が冷えていきます。5分ほどで、次の滝に到着しました。今度はもう3回目になるので、乗客たちも余裕が出て、積極的にスリルを楽しもうという気が満々です。滝に突っ込み、水を大量に浴びても、声は悲鳴ではなく歓声に変わっていました。私はこの時、わかりました。人は水に濡れると、興奮するものだと(笑)。

滝から出ると、水しぶきが虹を作っているのが見えました。先ほどまでの激しさと、対照的な穏やかな景色です。わずかな間ですが、乗客たちの間に同じ経験をしたという不思議な一体感があり、誰もが楽しそうな顔をしていました。船着場に戻り下船すると、緊張が解けて座り込んでしまう人もいました。私はとりあえずタオルで体を拭き、公園内のトイレで着替えを済ませましたが、街に戻るまで軽い興奮状態が続いていました。何か、スペシャルな体験をしたという気分になっていたのです。

滝からの帰り、目の前に虹が見えた

滝からの帰り、目の前に虹が見えた

世界有数の絶景のイグアスの滝で、私が今でも一番印象に残っているのが景色ではなく、滝に打たれたことというのもおかしな話かもしれませんが、私にとっては最高にエキサイティングなことでした。すばらしい景色を見るのも一生モノの体験ですが、こうして体で体験するといっそう忘れられません。みなさんもイグアスの滝に行ったら、このボートツアーに参加してみてくださいね!

 

[ DATA ]

イグアス国立公園(アルゼンチン)
開園時間 : 8:00〜18:00(チケット発売は16:30まで)
入園料金 : 600ペソ(約1800円)。購入時にパスポートなど顔写真付きのIDが必要
URL   : https://iguazuargentina.com/en/

イグアス・ジャングル社
ツアー料金: アベントゥラ・ナウティカ Aventura Nauticaは1000ソーレス(約3000円)
12歳未満、妊婦、心臓疾患がある方、背中や腰に問題がある方は参加不可
URL   : http://www.iguazujungle.com/

※データは2018年10月のものです。最新のものはウエブサイトなどでご確認ください。

前原 利行

日々、自分の興味があるものを追いかけています。音楽、映画、アート、歴史、そしてまだ見ぬ世界の風景や文化…。心に刻まれた一生モノの経験が、自分の最大の財産でしょうか。これからも、まだ知らない出会いを探していきたいと思っています。

前原 利行
この記事を書いた人

この記事を書いた人前原 利行

201810/26

水槽の中を泳いでいるような透明度 ブラジルの澄み切った川の流れに揺られて 魚を見ながらシュノーケリングに初挑戦! [海外旅行 ブラジル]

最初のうちは川が浅く、足がつかないようにするのが大変

日本の約23倍という広大な面積を持つ南米の大国ブラジル。変化に富んだ大自然がこの国の大きな魅力ですが、今回紹介するのは、ブラジル西部の町ボニートの郊外で楽しめる、リバーシュノーケリングです。ほぼ泳げない私ですが、この川は透明度が非常に高く魚が間近に見えると聞き、無謀にも生まれて始めてシュノーケリングに挑んでみました。そしてそれは、私にとっては一生モノとなる体験になりました。

まるで水槽の中のように透明度の高い川

まるで水槽の中のように透明度の高い川

明度が高い川で知られるブラジルのボニート

ブラジルの大自然といえば、みなさんは何をイメージしますか? まずはアマゾン川、次にイグアスの滝といったところでしょうか。しかし、“ボニート”という町を知っている人は少ないでしょう。かくいう私も、ブラジルを旅するまでは知りませんでした。旅の間に他の旅行者からボニートのリバーシュノーケリングのすばらしさを聞き、行ってみたくなったのです。そこでその前の現地発ツアーで知り合った日本人旅行者と、ボニートへバスで向かったのです。

ボニートは小さな田舎町ですが、ブラジルでは周辺に渓谷や清流、鍾乳洞、滝などがある風光明媚な場所として知られています。海外では日本のような澄んだ水の川は少ないのですが、この川の水は透明度が高く、多くの魚が見られるというのです。シュノーケルをつけて水の流れに任せて下って行くリバーシュノーケリングは、他ではなかなか体験できないものですよね。面白そうと思ったのですが、私には大きな問題がありました。

私は泳ぎが苦手で、泳げてもプールでせいぜい15mぐらい。足のつかないところでは溺れてしまいます。シュノーケリングもしたことがありません。そんな私ですが、はたしてリバーシュノーケリングはできるのでしょうか? 町に着いて旅行会社に聞いてみると、まったく問題ないとの返事。ライフジャケットがあるので、溺れる心配はないというのです。しかし未経験の私には、それが大丈夫なのかもわかりません。同行の日本人旅行者(泳ぎは得意)も「大丈夫だよ」というので、不安ながらも一緒にツアーに申し込むことにしました。

川に入る前にライフジャケットの貸し出しも(無料)

川に入る前にライフジャケットの貸し出しも(無料)

いよいよ、初シュノーケリングを体験

ボニート周辺でリバーシュノーケリングができる場所は、プラタ川、スクリー川、そして天然水族館(Aquario Natural)の3か所。口コミや旅行会社のおすすめを参考にし、その中から私はプラタ川を行くツアーに申し込みました。ツアーは催行回数や人数制限があるので、ハイシーズンは早めに申し込んでおいたほうがいいでしょう。また、ツアー代金の他に、町からツアー場所への交通費が別途かかります。

前日は雨でしたが、ツアー当日は無事に晴れました。プラタ川の施設までは町から車で約50分。到着後、施設でウェットスーツに着替えます。ツアーメンバーは8〜10人で、私たち以外はすべてブラジル人。なので説明はポルトガル語でしたが、重要なところだけは英語で確認をとってくれました。環境保護のため、日焼け止めや虫除けスプレーの使用は禁止です。施設からは少し車で移動し、降りてからさらに入水ポインドまで歩きます。川の手前で、ライフジャケットが配られました。

最初にインストラクターによる説明と慣らし時間がある

最初にインストラクターによる説明と慣らし時間がある

川を下る前に、川が一部プール状になっているエリアでウォーミングアップです。ガイドからは、自然保護区なので絶対に足を着かず、また手を使って泳ぐようにと言い渡されます。浅いので、足を動かすと川底の砂を巻き上げてしまうからです。5分ほど体を慣らしていると、「さあ、出発!」というかけ声がかかりました。ガイドを先頭に、メンバーは一列になって川を進み始めました。しかし私は、本当にシュノーケリングツアーをやり遂げられるか不安でした。というのも、川の流れに任せて漂う一方通行なので、途中でリタイアできないからです。

一列になって川を下り始める。ツアーの開始だ

一列になって川を下り始める。ツアーの開始だ

魚が間近に! 透明度の高さにびっくり

不安の中、流れに乗って体を浮かします。川なので水温は高くはありませんが、ウエットスーツを着ていることもあり、寒いというほどではありません。川の深さは浅いところでは50センチぐらいで、気を許すとすぐに川底に足がつきそうになってしまいます。緊張で身体はガチガチ。さらにシュノーケルで息をすることの圧迫感で始まったツアーですが、まず川の透明度にまずびっくりしました。こんなにきれいな川があるなんて! すぐに、近くを魚が泳いでいるのが見えてきました。まるで自分が水族館の水槽の中にいるみたいです。危害を加えないことを知っているのか、魚たちはそばを悠々と泳いでいきます。水中カメラを持参しましたが、写真を撮ろうとすると体のバランスを崩してしまうほど泳ぎが不得手なので、思ったように写真を撮ることができません。

川には木の枝もよく沈んでいるので、注意して進まなくてはならない

川には木の枝もよく沈んでいるので、注意して進まなくてはならない

途中、川の向きが変わったり木が沈んでいたりして水の流れが速くなるところもありました。泳げる人には難なくすむことも、私には毎回ハラハラものです。15分ほどたったころでしょうか。突然、水中カメラのストラップが切れて、沈んでいきました。拾おうと手を伸ばしましたが、体が沈みません。ライフジャケットをつけているから当り前なのですが、焦っているとそんなことも頭に浮かびません。またシュノーケルをつけたままだったのでそこから入った水を吸ってしまい、軽いパニックに。数秒のことでしたが、後ろから来た同行者がそれを見ていて、カメラを拾ってくれました(彼はライフジャケットを着ていませんでした)。

最初のうちは川が浅く、足がつかないようにするのが大変

最初のうちは川が浅く、足がつかないようにするのが大変

気を取り直し、ツアーを楽しむ

その後、なんとか気を持ち直して再び川面を揺られていきましたが、先ほどの小パニックが残り、この先も川下りを続けられるか非常に不安になりました。しかし冷静になってみると、ライフジャケットをつけている限り沈むことはないことに気づきました。このころには水深も少し深くなり、流れもゆるやかになってきたので、体を縦にしてみました。頭を出して普通に浮き、シュノーケルを外して口で息もできます。そこから急に気分が楽になりました。

川底で餌を探している魚たち

川底で餌を探している魚たち

以降は積極的にシュノーケリングを楽しめるようになりました。開き直ったとでもいいましょうか。余裕がでてきたぐらいです。川幅は次第に広く、水深は足がつかないほど深くなっていきましたが、その分、流れのスピードはゆっくりに。水温も次第に下がってきました。私は写真を撮ることをやめて流れに身を任せ、川の中の景色にただ自分を埋没させていきました。川底から湧く水が砂を巻き上げている姿も見えました。

途中2回の休憩を挟みながら、ツアー終了地点に到着。ツアーは全部で90分ぐらいだったでしょうか。最後は川の深さは5、6メートルぐらいになっていたでしょう。しかしその頃には、「絶対に溺れない」という安心感から、深くて広くなった川の景色をゆったりと楽しんでいた自分がいました。

プラタ川で出会った魚

プラタ川で出会った魚

プラタ川で出会った魚

プラタ川で出会った魚

生まれて初めてのシュノーケリング。それも透明度の高いブラジルの川でのリバーシュノーケリングは、私にとってまさに“一生モノ”の体験でした。泳ぎが上手い人なら、私よりもっとゆったりと美しい景色を楽しめたでしょう。それでも初めてのことへのチャレンジと、パニックから立ち直ったことも含め、私にとっては何かひとつやり遂げたという達成感がありました(笑)。しかしそれを差し引いても、このプラタ川のシュノーケリングは、誰にでもすすめられるすばらしいものです。遠いブラジルですが、もし機会があったらみなさんもチャレンジしてみてくださいね。

[ DATA ]

プラタ川
アクセス :
基点となる町はボニートBonite。
サン・パウロからは飛行機(約1時間40分)やバス(約13時間)で近くの都市カンポ・グランデCampo Grandeまで行き、そこでボニート行きのバスに乗り換える(所要約5時間30分)。

ツアー :
町に数多くある旅行会社(ホテル併設のものも)で申し込む。料金はひとり240〜280レアル(7200〜8400円)。別途送迎代金(一台160レアル程度)がかかる。なので、2人参加の場合、ひとり1万円程度。ボニートからプラタ川へは車で1時間弱。現地には3時間ほどいるので、1日がかりのツアーになる。

URL  : http://riodaprata.com.br/home

 

前原 利行

日々、自分の興味があるものを追いかけています。音楽、映画、アート、歴史、そしてまだ見ぬ世界の風景や文化…。心に刻まれた一生モノの経験が、自分の最大の財産でしょうか。これからも、まだ知らない出会いを探していきたいと思っています。

前原 利行
この記事を書いた人

この記事を書いた人前原 利行

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